日本馬による初優勝
日本馬がジャパンカップを勝てない時代は、レースの創設当初から長らく続きました。
しかし、第4回ジャパンカップでは、ついに日本馬による初優勝がもたらされるのでした。
この第4回というと、シンボリルドルフ、ミスターシービーの2頭の三冠馬が参戦して、ボルテージは最高潮となったレースでしたが、しかし、先頭ゴールインを果たした日本馬の姿を見て、スタンドは「シーン・・・」と静まり返っていたことを今でもよく覚えています。
このレース、誰もが「シンボリルドルフvs外国馬」の構図を描いていたわけですが、これを勝ったのが、なんと10番人気のカツラギエースだったのです。
しかも、カツラギエースは玉砕覚悟の大逃げを打つ展開。
ボイズィーボーイ産駒の超伏兵は、ルドルフの1つ上で、ミスターシービーと同期の馬でしたが、シービーには完膚無きまでに叩きのめされ、しかもそのシービー陣営さえおそれをなしたとされるシンボリルドルフをも、世界が注目する大レースで凌駕してしまったのですから、これは驚き以外の何物でもありませんでした。
カツラギエースは宝塚記念優勝という肩書はありましたが、当時はそれほど宝塚記念はビッグレースとされておらず、しかもミスターシービー不在のレースであったこともあり、シービーに加えてルドルフ、そしてルドルフよりも強いかもしれない外国馬が相手では、誰も注目しないのは当然のことでしょう。
誰もが目を疑うゴールシーン、それはスタンドが静まり返るのももっともです。
翌年、シンボリルドルフは念願のジャパンカップ制覇を飾りますが、日本馬のジャパンカップの歴史は、まさにカツラギエースが切り開いたといっても過言ではありません。
当時の映像【カツラギエース】